SNSで広がる副業詐欺の手口とは？被害に遭わないための対策を徹底解説！

最近、SNSを通じて広がる副業詐欺が増加傾向にあります。特に、「スキマ時間にできる簡単な仕事」をうたう広告に注意が必要です。国民生活センターに寄せられた相談件数は年々増加しており、被害者の多くがSNS上の広告をきっかけに詐欺に遭っています。そこで、本記事では副業詐欺の手口と対策について詳しく解説します。

副業詐欺の被害が急増！国民生活センターへの相談件数が過去最多に

国民生活センターに寄せられた簡単な副業に関する相談は2023年度が3,694件で、2020年度から3年間で2.8倍に増加
2024年度は4～7月だけで950件の相談があり、前年同期より1.35倍に増加
副業トラブルのきっかけは、2024年度の相談者の約7割がSNS上の広告

国民生活センターに寄せられた簡単な副業に関する相談件数は、2023年度が3,694件で、2020年度から3年間で2.8倍に増加しています。さらに、2024年度は4～7月だけで950件の相談があり、前年同期より1.35倍に増加しています。副業トラブルのきっかけは、2024年度の相談者の約7割がSNS上の広告だったことがわかっています。

SNSの普及により、副業を探す人が増えていることが背景にあります。しかし、その一方で、SNSを悪用した副業詐欺も増加傾向にあります。特に、「スキマ時間にできる簡単な仕事」をうたう広告は要注意です。仕事内容は「動画を見るだけ」「”いいね”を押すだけ」などと謳っていますが、実際には詐欺の可能性が高いのです。

副業詐欺の手口とは？被害者の体験談から学ぶ注意点

SNS広告から副業サイトに誘導され、メッセージアプリで仕事の説明や依頼を受ける
最初は低額の報酬を受け取り、信用させる手口
徐々に高額報酬の案件を持ちかけ、事前送金を要求してくる

副業詐欺の手口は巧妙化しています。被害者の体験談から、その手口を見ていきましょう。まず、SNS上の広告から副業サイトに誘導されます。そこでメッセージアプリの「友だち登録」を行うと、仕事内容の説明や依頼を受けることになります。

最初は1件100円程度の低額な報酬の仕事を依頼され、実際に報酬を受け取ることができます。これを数回繰り返すことで、「報酬がきちんと払われる」と信用させるのです。そして、徐々に高額報酬の案件を持ちかけてきます。その際、「高額報酬を受け取るために、事前に送金が必要」と要求してくるのが特徴です。

高額報酬を求めるほど、被害額も高額に！事前送金は詐欺の可能性大

高額報酬を求めるほど、事前送金の金額も高額になる傾向
事前送金を要求された時点で、詐欺の可能性が高いと判断すべき
被害者の中には、生活費をすべて振り込んでしまったケースも

副業詐欺では、高額報酬を求めるほど、事前送金の金額も高額になる傾向があります。最初は1万円程度の送金を要求されますが、徐々に金額が上がっていき、数十万円、数百万円と巨額になることもあるのです。

事前送金を要求された時点で、詐欺の可能性が高いと判断すべきでしょう。たとえ少額でも、仕事のために先にお金を払うことは一般的ではありません。にもかかわらず、信用させる手口により、被害者は送金を続けてしまうのです。中には、生活費をすべて振り込んでしまったという被害者もいます。

副業詐欺に遭わないための対策とは？事前送金を要求されたら要注意！

どんな仕事でも、事前送金を要求されたら詐欺の可能性があると疑うことが重要
専用キットの購入や会員登録料、専用ソフトのインストール費用なども要注意
先払いを要求された場合は、家族や友人、消費者ホットラインに相談しよう

では、副業詐欺に遭わないためにはどのような対策が必要でしょうか。最も重要なのは、どんな仕事でも、事前送金を要求されたら詐欺の可能性があると疑うことです。

また、仕事に必要だからと専用キットの購入を要求されたり、会員組織への加入が必須だからと登録料を請求されたり、専用ソフトのインストール費用を要求されたりすることもあります。しかし、本来、これらの費用は雇う側が負担すべきものです。先払いを要求された場合は、家族や友人、消費者ホットラインに相談することをおすすめします。